経理職、いい人材を採用するためのポイント

2024年08月15日

経営を管理する「経理」。

 

経理は会社にとって非常に重要な業務であることは言うまでもありません。

 

経理職の中途採用を成功させるためには、実務経験や資格など、企業のニーズに合った適切な人材を見つけることが不可欠。

 

つまり採用プロセスは慎重に進める必要があり、適切な人材を見極めるためのポイントを押さえておくことが大切です。

 

今回は、経理職の中途採用において人材採用を成功を収めるための4つの重要なポイントについて解説します。

経理

求める採用条件は?

自社にはどのような経理人材が必要かを明確にすることは重要です。

 

求める人材を採用するために注目すべき4つのポイントは次の4つ。

  • 資格

  • スキル

  • キャリア

  • 資質

     

それぞれのポイントで、どのような点に着目すべきかを具体的に見ていきましょう。

人材

資格

経理職において、資格は必須ではありませんが、採用における重要な判断材料となります。

 

特に、基礎的な会計知識と実務スキルを証明するものとして、多くの企業が重視しているのが「日商簿記2級以上」。

 

3級は初歩的な基礎レベルのため、日商簿記2級以上を持っていることが望ましいでしょう。

 

日商簿記2級以上に加えて「ビジネス会計検定」や「給与計算実務能力検定」を取得していると、さらに深い知識を有していることが期待できます。

 

「ビジネス会計検定」は、財務諸表の読解力や分析力の資格、「給与計算実務能力検定」は、給与計算や賞与、年末調整に関するに特化した資格です。

 

これらの資格は、保有していても経理の実務ができるとは限りません。あくまでも日商簿記2級以上と併せて持っていると有効な資格です。

 

また税理士や公認会計士などの専門資格を持つ人材は、さらに高度な業務を担当できる可能性が高く、経理部門の強化につながるでしょう。資格は業務遂行能力の一端を示すものとして、採用時にしっかりと確認しておきたいポイントです。

スキル

先述のとおり、経理職には簿記のスキルは必須です。仮に資格を取得していなくとも、実務経験は必要でしょう。

 

また、基本的には会計ソフトの操作能力が重要です。自社で導入している会計ソフトに精通しているといいですが、ほかの会計ソフトであっても、会計ソフトがどんなものであるかがわかっていれば、比較的早く使い方をマスターできるはず。

 

また、Excelでのデータ集計や分析スキルも必須です。パソコン初心者は採用すべきではありません。

 

さらに税務知識や資産管理に関する知識がある人材は、会社にとって財産になるでしょう。

 

これらのスキルがあれば、日常業務を効率的にこなすだけでなく、経理部門全体の業務改善にも貢献できます。

キャリア

経理職の中途採用において、実務経験は非常に重要です。

 

候補者がこれまでどのような企業で、どのような業務を担当してきたのかを確認することで、その人材が自社のニーズに合っているかどうかを判断できます。

 

特に経理部門の中核を担える経験や、決算業務や税務申告といった専門的な業務の経験があると、即戦力として期待できます。

 

また経理業務に加え、異業種での経験を持つ人材は幅広い視野を持ち、柔軟に対応できる人材となることも。適切なキャリアを持つ人材は、会社の成長に大きく貢献する可能性が高いでしょう。

資質

経理職において求められる資質は、数字に対する強い理解力と注意力です。

 

経理は正確さが求められる業務であるため、細部にまで注意を払う慎重さが必要。

 

また業務が複数の部署と連携することも多いため、コミュニケーション能力も大切です。

 

さらに、法改正や会計基準の変更に迅速に対応できる柔軟性や、常に最新の知識を学び続ける意欲が求められます。

 

これらの資質を持つ人材は、経理部門において高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。

まとめ

経理職の中途採用では、資格、スキル、キャリア、資質の4つが重要です。

 

どんな人材を採用するかで、会社の発展が左右されるといっても過言ではありません。

 

簿記のスキルはもちろん、各種スキルや、理解力、注意力、コミュニケーション能力、柔軟性などを併せ持つ優れた人材を採用できるよう、担当者自身も知識をつけておきましょう。