「謹賀新年名刺」の使い方やマナーについて
2023年12月30日
新年に用いられる特別な「謹賀新年名刺(年賀名刺)」、もう準備されましたか。
日本企業の伝統的な文化のひとつ謹賀新年名刺は、取引先への新年のご挨拶回りの際に欠かせないビジネスパーソンの必須アイテム。
謹賀新年名刺は初対面の人でなくても、過去に名刺交換をしたことがある人でもお渡しするもの。担当者が不在だった場合、「ご挨拶に来ました」というお知らせにもなります。
今回は「謹賀新年名刺」について紹介し、今更聞けない名刺のマナーについても紹介します。
謹賀新年名刺とは
新年のご挨拶回りでお渡しするのが、”賀詞”が入った謹賀新年名刺。一般的には「謹賀新年」や「恭賀新年」などの賀詞が入っています。
一年のはじまりである新年のご挨拶回りは、ビジネスチャンスにつなげる大切なイベントです。失礼のない謹賀新年名刺を準備しましょう。
謹賀新年名刺の賀詞は?
謹賀新年名刺にはさまざまな「賀詞」が用いられますが、取引先への謹賀新年名刺では、漢字一文字や二文字の賀詞は失礼にあたります。「賀」や「寿」、「賀正」や「迎春」などの賀詞は使用しないようにしましょう。
「謹賀新年」「恭賀新春」などの4文字の賀詞は、相手への敬意と丁寧な気持ちを表します。新年にふさわしい挨拶をすることができるでしょう。
賀詞を入れる位置は?
謹賀新年名刺に賀詞を入れる位置は、決まっていません。
名刺の余白に、バランスよく入れられる位置を選びましょう。
スタンプや手書きでもいい?
賀詞をスタンプや手書き、シールなどで入れることは、マナー違反ではありません。ただしスタンプがかすれていたり、重ねて色移りしてしまったりしているものを渡すのはマナー違反です。必ずキレイな謹賀新年名刺を渡してください。
また名刺にスタンプを押す行為は、新年のご挨拶回りの時だけしか許されません。普段の名刺にスタンプなどで装飾することはマナー違反となるので注意しましょう。
余裕があれば、賀詞が印刷された謹賀新年名刺を準備するといいですね。型押しや箔押しなども高級感がありおすすめです。
賀詞の色は?
謹賀新年名刺の賀詞の色は、特に決められていません。しかし「黒・朱・金」のいずれかを選んでいる人がほとんど。名刺のデザインに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
いつまで謹賀新年名刺が使える?
謹賀新年名刺は、新年の挨拶を伝えるためのものです。使用する期間は1月1日~1月7日までが目安。もし名刺が余ってしまっても、期間が過ぎたら使用は控えましょう。
今更聞けない名刺交換のマナー
皆さんは正しいマナーで名刺交換ができていますか。見よう見まねで行っている人も多いかもしれません。
ここからは名刺交換のマナーやポイントなどについて紹介します。
基本のマナー
覚えておきたい基本のポイントを一気に紹介しましょう。
・目下あるいは訪問者の方から渡す
・相手の名刺の高さよりも低い位置で差し出す
・両手で扱う
・立って行う
・「頂戴いたします」と言いながら受け取る
・相手に先に出されたら「申し遅れました」の一言を
・受け取った名刺は名刺入れの上に乗せ、自分の左側に置く
・複数いる場合は、役職が一番高い人の名刺を名刺入れの上に置く
・名刺は商談や打ち合わせが終了してからしまう
いかがですか?ほかにも細かなポイントがありますが、上記のポイントは最低限押さえておきましょう。
名刺交換のタブー
以下は、名刺交換のタブーです。うっかりやってしまっていた方もいるかもしれません。この機会にぜひ覚えておきましょう。
・受け取る際、相手企業のロゴや相手の氏名の上に指を乗せない
・ポケットや財布から直接名刺を出さない
・汚れていたり折れていたりする名刺を渡さない
・テーブル越しに名刺を渡さない
・名刺にメモを取らない(相手の特徴などをメモしたい場合は帰社後にする)
名刺を忘れることもタブーですが、忘れてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、「申し訳ございません。ただ今、名刺を切らしておりまして……」とお詫びし、オフィスに戻ったら、お詫びの手紙を添えて名刺をすぐに郵送しましょう。
まとめ
今回は「謹賀新年名刺」について解説しました。取引先への新年のご挨拶回りの際に失礼のないよう、しっかり用意しておきましょう。
またこれまで見よう見まねで名刺交換を行っていた方は、今回紹介したマナーを改めて確認しておいてくださいね。
さて2023年も当ブログをお読みいただきありがとうございました。2024年も皆様に役立つ情報を発信していきますので、引き続きお読みいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。