エアコンの選び方!もう価格だけで選ばない
2022年06月30日
いつにも増して暑い今年の夏。
連日の厳しい暑さにより、電力が不足し停電至る恐れがあることから「電力需給ひっ迫注意報・警報」が発令されています。
私たちも無理のない範囲で『節電』の協力をしなければなりません。
ところで、家庭における家電製品の電力消費の割合は、夏季・冬季ともに約3分の1が「エアコン」。
部屋ごとにエアコンを設置し、家族それぞれがエアコンを使用しているご家庭は、さらに占める割合が多いことでしょう。
エアコンの寿命は一般的に約10年といわれています。「最近エアコンの調子が悪い」「そろそろ買い替え時かも」というご家庭も多いのではないでしょうか。今のエアコンは省エネ性能など、10年前よりも格段に向上しています。
今回はエアコン購入時に知っておきたい豆知識を紹介。ぜひ参考にしてください。
エアコンの選び方
家電量販店のエアコン売り場に行くと、似たようなエアコンがズラリと並び、たくさんの表示が貼られ、結局何がなんだかわからず、店員さんに勧められるがまま選んだり、価格だけを比較したりして購入してしまうこともありますよね。
しかし購入価格は安くてもランニングコストがかかることも。エアコン次第で年間の電気代に大きな差が出るので、購入時だけでなく長い目で見ることが大切。
毎月の電気代が高い=電力を消費しているということです。節電のためにも、お部屋に合ったエアコンを選びたいものですね。
ここからは表示の意味などを解説していきます。
部屋の広さや構造をチェック
まずは設置する部屋の広さや特徴を確認します。
「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、エアコンにその言葉は当てはまりません。小さな部屋に過剰なエアコンをつけることは非効率であり、ランニングコストも悪いです。
このような表示の場合、冷房であれば6畳~9畳まで適応しているという意味ではありません。例えばこの表示であれば「木造の8畳間」には不十分です。
大切なのは、設置する場所がどんな家のどんな部屋なのかをしっかり把握しておくこと。
・木造なのか鉄筋なのか
・何階建ての何階なのか
・高気密高断熱かどうか
・日当たりはどうか
・窓の大きさ
・天井の高さ
一般的な南向きの木造住宅の6畳であれば、上記表示のエアコンでOKですが、大開口の部屋や吹抜けなどの場合はもう少しパワーが必要でしょう。表示畳数であっても、構造や日当たりなどによってエアコン選びは異なります。
能力などをチェックする
下のような表示は「難しくてよくわからない」という人も多いでしょう。ここからは知っておきたい4つのポイントを紹介します。
①エアコンの能力(kw)は、エアコンの標準的なパワーを示しており、これが大きいほど冷暖房能力が高いです。
また()内の数字は、インバーター制御で動くエアコンの最小運転から最大運転までを表しています。最小時と最大時の数字に差があるほど、エアコンが出せるパワーの範囲が広いということです。最小数値が小さければ小さいほど繊細な動作ができ、最大数値が大きければ大きいほど瞬時に冷暖房の効果が出ます。
②消費電力(w)は、標準パワーで運転したときの消費電力を表しています。もちろん消費電力が小さいほど、電気代の節約にもつながるということです。
③期間消費電力量は、1年間にエアコンが消費する電力量の目安。数値が小さいほど省エネ性能が高く優秀です。
ただし実際には住んでいる地域や気象条件、ご使用条件によって電力量は異なるので参考程度に。
④「APF」表示にも注目してください。これは車で例えれば燃費のようなもの。
APF値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力が少なく、省エネ性能が優れています。よりAPF値の大きい製品を選びましょう。
以上をまとめると
・①は大きい方がよく、()内の数字は差があるほうがいい
・②は小さいほど電気代の節約ができる
・③は小さいほど省エネ性能が高い
・④の値が大きいほど省エネ性能に優れている
統一省エネラベル
次のような表示を見たことがあるという人も多いと思います。星の数で省エネ性能を表していたり、年間の目安電気料金が表示されていたりするので、とてもわかりやすいラベルです。
これまで製品の省エネ基準達成率に応じて5段階の星の数を決めていましたが、このたび経済産業省資源エネルギー庁では、多段階評価点の高い順に5.0~1.0までの41段階の数字と星の数で「統一省エネラベル」で表示することにしています。しかし2022年6月末現在、エアコンの統一省エネラベルはまだありません。エアコンの統一省エネラベルは、今後リリース予定とのことです。
部屋の広さや特徴に合ったエアコンを選んでこそ、このラベルの意味はあります。部屋の構造や広さとラベルの評価を合わせて、エアコンを選びましょう。
エアコン「自動掃除」の豆知識
日々のお手入れのことを考え、「自動掃除機能」を選ぶ方も多いのではないでしょうか。
自動掃除付き機能とは、エアコンのフィルターの定期的なお手入れを軽減する機能です。自動掃除機能で掃除をするのはフィルターのみ。また自動掃除で集めたホコリ等を溜めたダストボックスの掃除は、自分行う必要があります。
エアコンクリーニング料金は高額
「毎年業者にお願いしていたエアコンクリーニングが不要になるなんてお得!」と誤解している人も多いようです。販売店で「10年間掃除不要」などと言われたというケースもあるようですが、これは大間違い。
自動掃除機能で掃除をするのはフィルターのみ。エアコン内部の掃除はしてくれません。
カビなどが発生する内部の清掃(エアコンクリーニング)は、定期的に業者等に依頼しなければならず、「自動掃除機能付きエアコン」のエアコンクリーニング料金は、ついていないエアコンに比べ高額であることも知っておきましょう。
「内部クリーン」は「自動掃除機能」ではない
多くのエアコンには「内部クリーン」という機能がついています。これはエアコン本体の内部を乾燥させる機能のこと。
冷房や除湿機能を使うと、エアコンの内部には結露が発生しジメジメとした環境になり、カビが繁殖する原因に。
そこで内部クリーンという機能で送風や暖房運転を行うことで、エアコン内部に発生した結露を乾燥させてカビの繁殖が抑えられるという機能。
内部クリーンは「お掃除機能」ではありません。
まとめ
今回はエアコン選びの豆知識を紹介しました。最近ではスマホなどで制御できるIoT機能や、人感センサーなどのAI機能などが搭載されているエアコンも多いです。
初期投資は必要でも長い目で見るとお得なことも。自分のライフスタイルに合った機能を選んでください。
またよく言われる省エネなエアコンの使い方、フィルターをこまめに掃除する、部屋のカーテンを閉め外気をシャットアウトする、室外機に葦簀をかける…などの対策も実践しながら、賢くエアコンを使い節電に協力しましょう。
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